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葬祭ディレクターのブログ

新人髙橋の葬祭ディレクターへの道#3

投稿日:2019年11月30日
スタッフのつぶやき

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お久しぶりです。エヴァホール大海新人の髙橋です!

更新が長らく空いてしまい申し訳ございません。

今回ですが、葬儀・法要の返礼品について書いていきたいと思います。

会葬品を詰めることに関しては達人の域に近付きつつある髙橋が張り切ってお伝えします!!

 

まず、お葬儀をするとなった際に、自分が喪主となると様々な事を短い時間の中で決断していかなければなりません。悲しみの中で親族や知人への連絡をし、葬儀の段取りを決めていきます。例えば祭壇の設えやお棺、お通夜・お斎(忌中払い)の際のお料理などに並び返礼品をどうしていくかという選択もしなければなりません。

この返礼品というのも地域の習慣や時代の変遷によって、名称や意味合いが異なるなど、少々複雑だったりします。なので親戚が遠くから来た時に「あれないの?」とか「こんなことやるの?」となる事もあるかもしれませんね。

前置きが長くなってしまいましてが、そういった返礼品について、整理していきましょう。

 

葬儀・法要の返礼品は多種多様

家族が亡くなって、葬儀を執り行うというのは、故人の友人や知人、そして親族からの「お悔やみ」の心を受け止めることでもあるといえるでしょう。

急な訃報に、弔問に駆けつけてくださる。あるいは、お仕事など、それぞれの予定をやりくりして、葬儀に参列してくださる。それはとてもありがたいことです。加えて多くの場合、そうして方々からは香典をいただくことになります。さらに、供物や供花をお供えしてくださる方もいらっしゃるでしょう。

こうした方々の厚意に応えるカタチとして、葬家側では、返礼品を用意するわけです。

ただ、葬儀、そしてその後に執り行われる法要での返礼品は、地域によって、様々な習わしがあります。加えて、社会状況の変化で、葬儀スタイルそのものが変わってきているということもあり、返礼品の意味合いも、まさに多種多様という状況です。

また、名称も、「会葬御礼」や「香典返し」「満中陰志」「粗供養品」など様々。中には意味合いの重複するものもありますかが、お通夜から葬儀、法要と続く流れの中で、それぞれに意味合いの異なる返礼品が贈られるわけです。

では、それぞれの返礼品について具体的に確認していきましょう。

 

会葬の「お礼」と香典の「お返し」

この地域では「会葬御礼」と「香典返し」を一緒にして渡してしまうという習慣があるため特に気にすることはないのですが、他の地域ではそれぞれ別に考えるという所もあるようです。そういった所では、「会葬御礼」は文字通り会葬していただいたことへの「お礼」として、礼状と清め塩を添えた品をお渡しします。

また、香典への「お返し」、いわゆる「香典返し」は、もともと満中陰(四十九日)の法要を済ませてからお届けするのが習わしだったそうです。香典の金額に応じ、三分の一から半額程度の品物を贈るわけです。

一方でこの地域のように葬儀や通夜の当日、香典をいただくのと引き換えにお渡しするというスタイルでは、一律の金額の品物でのお返しとなるため、少額であった方は不問とし、高額の方には別途、お礼の品をお届けすると良いでしょう。金額の目安は、いただいた香典の金額から一万円を差し引いた額の三分の一から半額程度ということになります。

ちなみに、当社の「香典返し」でよく選ばれるのはお茶やのり、最近だとコーヒーなどが多いようですね。

 

供花やご供物への「お返し」も丁寧に

葬儀・告別式には、香典以外にも弔電や供花、ご供物などのご厚志が寄せられます。弔電に関しては、一週間以内に御礼状を出すのが基本。略式なら、電話で謝意を伝えるということでもいいでしょう。また、供花やご供物には、「お返し」の品を贈るのがマナーとされています。香典をいただいている方であれば、先述の「高額の香典」への対応と同様にお礼の品を贈るのが一般的です。

加えて、入院中にお見舞いをいただいたものの、「お返し」ができていないまま永眠となった場合にも、同じくお返しの品を贈るのがいいでしょう。

一方、葬儀のお手伝いをしていただいた方への「お礼」も必要です。ホールでの葬儀が主流になった現在では、ご町内が総出で手伝うことは稀になりましたが、それでも世話役を務めていただいた場合には、遅くとも初七日までに心付けなどを届けます。町内の取り決めがあれば、それに沿った金額に。また、自宅葬の場合、車の出入りなどでご迷惑をおかけしたご近所には、菓子折りやタオルなどを届けるといいでしょう。

また、同僚などが受付等を担ってくれた場合は、金券などでお礼を。いずれも表書きは「志」や「寸志」、「御礼」となります。

 

四十九日の法要から年忌法要の返礼品

忌明けとなる四十九日の法要は、基本的に親族を招いて行います。参列される方は、「ご霊前」とは別に、饅頭などのお供えもしてくださる場合があります。そこで、親族へのねぎらいの意味も込めた返礼品として「粗供養品」を用意します。

これは、「ご霊前」の金額の三分の一から半額程度の品と、お供えいただいたお饅頭などを分けたものというのが一般的です。ただ、高額をいただいた方には、別途「お礼」として、何かしらの品物・カタログギフトなどをお届けするのがいいかもしれません。

また、法要当日に参列がかなわず、「御霊前」やお供えを届けてくださる方がいらっしゃった場合にも、「粗品供養」を送るようにします。できれば、礼状を添えるのもいいでしょう。

この「粗品供養」も、「香典返し」と同様に、食べてなくなる食品や乾物の詰め合わせ、いくつあっても困らないタオルや洗剤、そして、やはりカタログギフトなどが多く選ばれます。また、個人が好んだ和菓子なども、先様に故人を偲んでいただく意味でいいかもしれません。ただし、和菓子はもちろん、食品につては日持ちのするものというのが条件。当日、お持ち帰りいただく場合には、軽いものを選ぶといいでしょう。

こうした法要の返礼品は、一周忌、三回忌と続く年忌法要でも、同様に繰り返していくことになります。

 

大変長い文章にってしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました!

今回ご紹介しました内容は、仏式でお葬儀を執り行った場合の一例になります。返礼品習わしに関しましては、地域差が大きいというのが実情です。その都度大海スタッフが説明させていただきますので、お気軽にお問合せください!!

 

では!次の更新でまたお会いいたしましょう!!